無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



抱きしめてくれる一樹くんに、私もぎゅっとしがみついていたけれど、やがて一樹くんは優しく私を離す。


そして、私たちの視線を絡ませた。


視界いっぱいに一樹くんの顔が広がって、それにまた安堵する。



「おいで、玲奈」



そう言って、一樹くんは私の手を握り、ベッドに腰かけた。


私も、その隣に腰かける。



「そんなに雷苦手なの」

「……う、ん」



私がうなずくのと同時に、近くでゴロゴロと雷が鳴った。


大きな音に、また肩がぴくりと跳ねる。



「……っ」



こ、わい……っ。


雷に怯えていると、一樹くんが横からふわりと抱きしめてくれた。



「……そんなに怖いなら、ちゃんと俺に言え」

「……だって、怖くて、動けなくて」

「……電話とかでもいいから」

「うぅ……っ」



確かに、その手もあったな……。


仮に私が電話をしていたら、一樹くんはもっと早く来てくれたのかな。