無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



そう思って、立ち上がろうとしたときだった。


ゴロゴロッ!!


突然、大きな雷の音が響いて。


それから、ザアザアと音を立てて、激しい雨が降り出した。



「きゃ……っ!!」



足がすくんで立てない。


とっさに、ベッドに置いてあるクッションをつかんだ。


……っ、どうしよう……。


ゴロゴロッ!


また、大きな音を立てて雷が落ちる。



「……っ」



思わず、クッションを胸元でぎゅうっと抱きしめる。


……こ、わい……っ。


小さい頃から、雷はどうしようもないほど苦手で、雷が落ちるたびに怯えていた。


今までは、家族がそばにいてくれたけれど、今回はそうじゃない。


……これ以上、一樹くんに迷惑をかけるわけにはいかない。


そう思っているのに、一樹くん、と心の中で彼の名前を呼んでしまう。


なんて回想をしているうちに、また音を立てて雷が落ちた。



「きゃあ……っ!!」