無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「一樹くん、ありがと……」

「……」

「かっこいいところも、いつも助けてくれるところも、優しいところも全部……」



大好き、と言おうとしてしまったのだと思う。


だけど、そこでプツリと意識が途切れてしまって。



「それは反則だろ……。可愛すぎ」





ん……。


目が覚めると、そこは私の部屋だった。


……あれ、私、部屋までどうやって行ったっけ……。


違う、一樹くんが私をおんぶしてくれて……。


そこまで思い出して、かああっと顔に熱が集まった。


そうだ、おんぶされちゃって……っ。


そのまま、寝ちゃったのかな……。


わっ、改めて考えると恥ずかしすぎる……。


変なこととか、言ってないといいんだけど。


体調はだいぶよくなった気がする。


さっきより断然体が軽い。


ベッドから体を起こしてみると、ふらつくことはなく、きちんと座ることができた。