「一樹くん、ありがと……」
「……」
「かっこいいところも、いつも助けてくれるところも、優しいところも全部……」
大好き、と言おうとしてしまったのだと思う。
だけど、そこでプツリと意識が途切れてしまって。
「それは反則だろ……。可愛すぎ」
*
ん……。
目が覚めると、そこは私の部屋だった。
……あれ、私、部屋までどうやって行ったっけ……。
違う、一樹くんが私をおんぶしてくれて……。
そこまで思い出して、かああっと顔に熱が集まった。
そうだ、おんぶされちゃって……っ。
そのまま、寝ちゃったのかな……。
わっ、改めて考えると恥ずかしすぎる……。
変なこととか、言ってないといいんだけど。
体調はだいぶよくなった気がする。
さっきより断然体が軽い。
ベッドから体を起こしてみると、ふらつくことはなく、きちんと座ることができた。

