無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる


そう言って、にやりと笑った一樹くん。


な、なんでそんなに恥ずかしいことが、平気で言えるの……!?


風邪ひいてるのに、余計に体温上げないでよ……っ。



「ねえ、一樹くん」

「ん?」

「私、どれくらい寝てた……?」



話題を変えるために、気になっていたことを口にする。


すると、一樹くんは、ちらりと時計を見て。



「30分くらい?」

「30分……」



結構時間たってるな……。


なんだか申し訳ないや……。



「玲奈」

「……なぁに?」

「キスしていい?」

「へ……っ!?」



私がうなずくまもなく、一樹くんは私の頬に唇を落とした。



「……っ」



私はベッドに横になっている状態だから、余計に恥ずかしい。


心臓がドキドキと、早鐘を打っている。


それから、まぶた、頬、首筋……と、流れるようにキスをされる。


唇には、キスをされない。