無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる


そう言って、一樹くんは眉を下げた。


一樹くんがあやまることなんて、何もないのに。


私はほほえんで、一樹くんに話す。



「一樹くんが、あやまることじゃないよ。
私が悪いから」

「……ごめん。体調はどう?」

「うーん……。
さっきよりはいい、気がする」



倒れる前よりは、すっきりしている。


頭痛もさっきほどひどくない。



「よかった。
玲奈のこと追いかけて来たんだけど、完全に倒れる前に見つけられて安心してる」

「一樹くんが、運んでくれたの……?」

「そうだよ」

「ありがとう……っ!」



そっか、一樹くんが……。


見つけてもらえて、良かったな……。



「……にしても、寝顔可愛かったよ」

「へ?」

「玲奈を運んでから、ずっとここにいたんだけど」



一樹くんの言葉に、すでに熱い体がさらに熱くなる。



「い、一樹くん、授業は……?」

「授業よりも玲奈の方が大切」

「……え」