無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



……あ、これ、倒れる……っ。



「玲奈……っ!?」



私の名前を呼ぶ、誰かの声を最後に、私は意識を手放した。



──────



んんっ……。


ゆっくりと目を開ける。


私の視界に映ったのは、真っ白な天井。


……ここ、どこ……?


そう思って、キョロキョロと辺りを見回す。


保健室……?


あれ、なんで、私ここに……。


……そうだ。


階段のすぐそばで、倒れて……。


誰が保健室まで運んでくれたんだろう……。



「起きたんだ? 玲奈」



まだぼうっとする頭で、突然聞こえてきた声の方へと顔を向ける。


すると、そこには私の寝ているベッドに腰かけている、一樹くんがいて。



「……一樹、くん?」



なんでここに、いるんだろう……?


ましてやベッドの上なんて……。



「……ごめん。
確かに今朝、顔色悪いとは思ってたんだけど……」