無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「えっと……、すごいね……?」

「……意味わかってないでしょ、絶対」



すると、突然、チャイムの音が鳴り響いて。



「最終下校時刻になりました。
まだ残っている生徒は、直ちに帰宅してください」



という、放送が流れた。


そ、そうじゃん……っ。


とっさに、一樹くんから離れる。



「い、一樹くん……!? ここ教室だよ……!!」

「分かってるよ?」



わ、分かってたの……!


あまりの甘さに、ここが教室だって忘れてたよ。



「……玲奈が可愛すぎるから、キスせざるを得なかったんだよ」

「な……っ!?」



キスせざるを得ないって、絶対嘘だ……。


そんなこと、あるはずないでしょう……。



「せ、せめて、家で……っ」

「家だったら、キスしていいんだ?」

「……っ」



あ……っ。


今の言葉、そういう意味になっちゃうじゃん……!