無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「俺のせい、なんだ?」



……ほら、やっぱり。


分かってるんじゃん……。


本当、一樹くんって、意地悪。


一樹くんの言葉に、こくんとうなずく。


恥ずかしくて、一樹くんの顔なんて見れそうにないから、ななめ下を向いて。



「玲奈……っ」



いつもとは違う声音で名前を呼ばれたかと思えば、一樹くんは私のあごに手を添えて。


くいっと、一樹くんの方にあごを上げさせられた。


熱のこもった一樹くんの瞳と、パチッと目が合う。



「……俺だけ、見て」



そして、優しく体が一樹くんの方に引き寄せられ、ぎゅっと抱きしめられた。



「……っ」



一樹くんの胸に、顔をうずめる。


今の私、絶対真っ赤だ……っ。


だから、見られたくない。



「……、うん……」



『……俺だけ、見て』というさっきの言葉に、小さくうなずく。