無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



いつかのその言葉が、頭の中で再生された。


今でもこびりついて、離れないの言葉。


ドクンッ、と心臓が嫌な音を立てた。



「……玲奈?」



すると、心配そうに一樹くんが私の顔をのぞきこんだ。


それに、さっきまでの回想は遠のいて、一樹くんに全神経が集中する。



「ちっ、近いよ……!」

「なに、ドキドキしてんの?」

「な……っ! い、意地悪……!!」



近距離に一樹くんの顔があるのは、さすがに心臓に悪いよ……!!


ドキドキしてるのは事実だけど……。


それにしても、やっぱり意地悪だよ……っ。



「れーな」



急に甘えた声で、一樹くんに名前を呼ばれたと思ったら。


突然、チュッとリップ音をたてながら、一樹くんは私の頬にキスをした。



「……なっ、へ……っ!?」

「顔真っ赤だよ? 玲奈」

「だっ、誰のせいだと思ってるの……っ」