無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



多分、先生にも変えがたい事情があったんだろうから。



「先生だって、なにか事情があったんだよ、きっと」

「どうやったら、そんな純粋になれるの……」

「じゅ、純粋……? 私が?」

「そうだよ。
純粋なところも可愛すぎて困る」

「な……っ」



可愛いって……。


最近よく言われるけど、全く慣れない。


その言葉を聞くたびに、心臓がドキドキと音を立ててしまう。


……顔だって、熱い。



「可愛いって、言われなれてないんだ?」

「な、慣れてないよ……!」

「みんな玲奈の魅力に疎いんだね。
それとも、玲奈がその言葉に疎いだけ?」



私の、魅力……?


私が言葉に疎い……?


いやいや、どっちも違うでしょ……っ!


私、対して可愛くないはずだし……。


あぁ、でも。



『朝倉って、顔がいいから好きになったけど……』