無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



……あ、相変わらずかっこいいっ。


次々に資料をホッチキス止めしていく、一樹くんの横顔を思わず見つめてしまう。


サラサラな髪の毛に、綺麗な整った顔立ち。


誰か見たって、絶対にかっこいいと言うはずだ。


おまけに私の命の恩人だなんて、好きにならないわけがない。


なんて考えていたとき、一樹くんがふいにこちらを振り向いた。


とくんっ、と心臓が音を立てる。



「……どうしたの、玲奈」

「あ、えっと、ごめん!
つい、かっこよかったから……」



そこまで口にして、はっとする。


……な、何口走ってるの私……っ!!


私のバカっ!


かああっと顔が熱くなるのを感じながら、とっさに口を開く。



「えっと、その……、わ、忘れてっ。
さすがに恥ずかしいから……」



必死に口を動かす私を、一樹くんはきょとんとした表情で見ている。