無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



……手伝う? 一樹くんが?


手伝って、くれるの?


思わず、目を瞬かせる。



「でも、悪いよ……!」

「玲奈ひとりじゃ終わらないだろ、この量」

「う……っ、じゃあ、お言葉に甘えて……」



私の言葉に、一樹くんは「ん」とうなずいて、私の頭に手のひらをのせてなでた。


その行為に、ぽっと顔に熱がともる。


鼓動がとくとく、と恋心を示唆するかのように動いた。



「……赤くなっちゃって、可愛い」

「へ……っ!?」

「それじゃ、ちゃっちゃと終わらせようぜ」



そう言って、私の隣の席に腰掛けた一樹くん。


向かい合わせじゃなくて、隣だということに、いちいち心臓が跳ねる。



「ホッチキス、貸して」

「うん、どうぞ!」



予備で持ってきて置いたもうひとつのホッチキスを、差し出された一樹くんの手に乗せる。


一樹くんは、ニコッとはにかんでお礼を言ってくれた。