無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「私も手伝ってあげたいところだけど……。
家に帰ってから、用事が入ってて……」

「先生と同じだぁ……」



琴葉ちゃんはテニス部に所属している。


琴葉ちゃんはその中でも良い成績を残しているので、先生から期待されているのだそう。


それも相まって、ほとんど毎日ある部活を休むわけにはいかないそうだ。


そんな琴葉ちゃんの貴重な休みなのに、一緒に帰れないなんて。


ちなみに私はどの部活にも入っていない。


一樹くんは確か、サッカー部。


一樹くんもまた、すごくサッカーができるそうで、仲間や監督からも信頼されているらしい。



「本当、ごめんね……!
また機会があったら一緒に帰ろうね」

「……残念だけど、そうするわ。
約束よ、玲奈」



そう言って笑った玲奈ちゃんは、とても可愛かった。



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そして、あっという間に放課後になった。