無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる






「……すまんが朝倉、放課後、職員室に置いてある資料をまとめてくれないか」

「……えっと、私が、ですか?」

「そうだ。
俺はこれから用事があってな、頼んだ」



そう言って踵を返した先生。


一樹くんとの同居が始まって1ヶ月ほど経った今日の昼休み、ひとりで廊下を歩いていたところを先生に捕まってしまった。


そしてほとんど強制的に雑用を頼まれてしまったのだ。


……うぅ、本当ついてない……。


今日は珍しく部活がお休みである琴葉ちゃんと、一緒に帰る約束だったのに……。


先生、ひどいよ……っ。


教室に戻って、琴葉ちゃんの席に行くなり、私はとっさに謝った。



「ごめんっ、琴葉ちゃん……!!」

「ちょ、なに急に。どうしたのよ」

「ついさっき、先生に雑用頼まれちゃって……。
一緒に帰れなくなっちゃった……」



そんな私の言葉に、琴葉ちゃんが寂しそうな顔をする。