無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



また何度も角度を変えて、食べちゃうみたいに深い深いキスをされて。



「……ふ、んぅ……、んんっ」



変な声まで出てしまうし、恥ずかしくて目には涙がたまってくる。


それなのに一樹くんは、余裕そうに何回も唇を重ねてきた。



「……もう、やぁ……っ」



さすがに恥ずかしすぎて、おかしくなりそうだよ……っ。


そんな私の言葉に、一樹くんはゆっくりと唇を離してくれた。


もう私はすっかり息が切れてしまっている。



「ダメだよ、あと一回だけ付き合ってね」

「……まだ、やるの……っ?」

「うん」



そんな……っ!


私、もうふらふらだよ……っ。


なんてうろたえているうちに、一樹くんはまた唇を重ねてきた。


でも、今度は角度を変えるんじゃなくて、一回だけの深い深いキスだった。


しばらくたっても、一樹くんは唇を離してくれる気配がなくて。