無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



それをなんで、一樹くんがよかったと思うんだろう……?




「大丈夫? 手出されたりしなかった?」


「手……っ⁉

そんなことあるわけないよ……!」


「ん、よかった」



ま、またよかったって……!



なんでだろう……っ、私が手を出されたりしなかったからかな……。



ずっと〝?〟だけが浮かぶ私に、一樹くんはふっと笑った。




「とりあえず、着替えてきたら、玲奈」


「あ……、うん、そうだね……!

じゃあ、着替えてくる……!」


「うん、待ってる」





確かに、ずっと制服のままでいるわけにいかないもんね……!



一樹くんの言葉に、私は大きくうなずく。



そして、自分の部屋へ行って、私服に着替えた。



うーん、晩ご飯まで何しようかな……?



部屋のベッドに寝転がりながら、そんなことを考える。



まだ晩ご飯を作るまで、一時間以上も時間がある。