無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる






それから電車に揺られて、私は家へとたどり着いた。




「……ただいまぁ」




いつも通りそう挨拶をして、私は家へと上がり、リビングへ続く扉を開ける。




「玲奈?」


「えっ……」




すると、突然私の名前を呼ぶ声がして。



思わず声をあげてしまう。



えっ、ま、まさか……。




「一樹、くん?」


「うん、そうだよ」


「う、嘘……、今日早いね……!」




いつもはこの時間、一樹くんはいないのに……。



珍しく思って、そうたずねる。



すると、一樹くんはにこりと笑ってうなずいた。



……っ、相変わらず笑顔の破壊力がすごい……っ。




「そう? 走ればこんなもんだよ」




えぇ……っ!



でも、この間早く帰ってきたときも、こんなに早くなかったよ……!



すると、急に一樹くんは雰囲気を変えて、口を開いた。