無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「俺と、付き合ってくれませんか」


「……琥珀、くん……」




両手をぎゅっと握りしめる。



琥珀くんのことは、私だって好きだ。



でもそれってきっと、恋愛感情とは違うと思う。



幼なじみとして、友達として琥珀くんのことが好きなんだ。




「……わた、し」




心臓がバクバクと音を立てている。



それはきっと、恥ずかしさだけじゃなくて、恐怖や不安も大きいのだろう。



琥珀くんのことを、傷つけるのが怖くて。




「ゆっくりで、いいです。

玲奈さんの本音を、聞かせてください」


「琥珀くん……」




私の、本音。



目をつむって、頭の中で言いたいことを整理する。



大、丈夫。



ちゃんと、伝えられるはずだから。




「琥珀くんは、私にとって大切な存在で。

琥珀くんと話すととても楽しいって思う」




ちゃんと、私の本音だ。