無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



私もその後を追って、屋上へと足を踏み入れた。



屋上の真ん中辺りで、琥珀くんが立ち止まったので、私もならって立ち止まる。



すると、琥珀くんはくるりと体の向きを変えて、私と向かい合わせになるような形になった。




「……玲奈さん」




少しだけ重たい口調にドクッと心臓が音を立てる。



まっすぐで真剣味を感じる瞳から、目がそらせない。




「俺、玲奈さんのことが好きです」


「……っ、え……?」




す、好き……?



琥珀くんが、私のことを……っ?



ドクドク、と心臓がスピードを上げて脈打つ。




「もちろん、一人の女の人として、好きです」


「……っ」




……それ、って。



私が一樹くんに抱いている感情と、同じものってこと……?



琥珀くんの瞳からは、言葉に嘘は感じられない。



その意味を悟ると同時に、顔が熱くなるのを感じた。