無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



そうつけたされた言葉に、心臓が音を立て始める。



私、だけ……?




「玲奈は、俺の特別だからね」


「……へっ」




その言葉、琥珀くんも言っていた気がする。



特別……。



どういう意味合いで言っているのかは分からないけれど、一樹くんの特別になれたことに、きゅんっと胸が高鳴る。




「私も、一樹くんは、特別、です」




だって、好きなんだもん、一樹くんだけが。



きっとね、一樹くんが思っているより私、一樹くんのこと好きだよ。



最近は前より、もっともっと好きになってる。




「……っ」




一樹くんの息を飲む音が聞こえた。



すると、一樹くんは私の背中に腕を回したかと思うと、私を引き寄せて、ぎゅうっと抱きしめて。



一樹くんの匂いにまた、少しだけクラクラする。




「……ここまで可愛い子、俺見たことない」


「えっ……?」