無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



も、もしかして、慣れてる……?



そう聞こうと思ったけれど、ふっと全身から力が抜けてしまって。



私はそのまま、一樹くんの胸に体を預けた。




「……ごめん、やりすぎた?」


「……っ、一樹くんの、ばかっ」


「……あー、本当可愛すぎるから。

煽ってんの? もう一回してほしい?」


「……へっ」




もう一回……っ!?



さすがにもう、心臓がもたないよ……。



思わず顔をあげると、オオカミみたいな瞳をした一樹くんとの視線が重なった。




「ははっ、本当に真っ赤じゃん。

目もうるんでるし」


「一樹くんの、せいだもん……っ」


「ねぇ、なんでそんな可愛いことばっかり言うの」




可愛い、という単語に、キュンっと胸が鳴る。



さっきから、私のこと可愛いって言いすぎだよ……っ。



心臓が変になったみたいに、ずっと音をたてている。