しばらく経っても、一樹くんは唇を離してはくれなくて。
さすがに少しだけ苦しくなってきて、私は一樹くんの背中をトントン、と軽く叩いた。
すると、ゆっくりと唇は離れていった。
その隙に、大きく息をする。
だけど、すぐに一樹くんは私の後頭部を片手で包み込んで、再び唇を重ねた。
「……んっ」
今度は何度も何度も角度を変えて、唇が重なっていく。
「……、んぅっ、んん……っ」
だんだん頭はぼうっとしてくるし、変な声ばかり出てしまう。
しかも、恥ずかしさから涙まで出てきて。
それなのに、一樹くんはなかなかキスをやめてくれない。
「……っ、くるし……」
一樹くんの唇が角度を変える瞬間、私は何とか訴える。
すると、再び唇はゆっくりと離れていった。
「……っ、はあ……っ」
一樹くんの方を見ると、肩で息をしている私とは反対に息切れなんてしていなかった。

