無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「こんなので真っ赤になっちゃうんだ? 玲奈」


「う、うぅ……っ。

なって、ない……っ」


「……っ、あー、本当……」




か、からかわないでよ……っ。



赤くなってないなんて、バレバレの嘘をつく。



そんな私の言葉に、一樹くんがクシャリと髪をかきあげた。



その仕草に、また心臓が脈を打つ。




「……玲奈が、可愛すぎるのが悪いから」


「……っ、へ」




突然一樹くんが言い出した言葉に困惑している間に、彼は私の両頬を優しく包んだ。



それから、ゆっくりと私たちの距離がなくなっていって。



思わずぎゅっと目を瞑ると、唇に柔らかい感触が乗った。



「……んんっ!」




きっ、キス……っ!?



途端に、顔がぶわぁっと熱くなるけど、目を開けることはできない。



この間の触れるだけのキスよりも、ずっとずっと深いキスだったから。