無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「う、うぅ……っ。

恥ずか、しい、から……っ」




私の言葉に一樹くんの瞳の色が変わったのが分かった。



そう思った途端、一樹くんは少しだけ意地悪く微笑んで。




「……っ、ほら、おいで」


「ひゃ……っ!?」


「うん、いい子」




私の手を引き、抱き上げるような形で、ひょいと一樹くんは私を膝の上に座らせてしまった。



より一層、顔も熱くなって、心拍数も多くなる。



な、なんでっ、そんな……っ。



だって、こんな体勢になるとは思わないじゃん……っ!


今、私は一樹くんの足にまたがっていて、彼と向かい合わせになるような体勢になっている。



まさか、向き合う体勢になるとは、思わないよ……!!



座るとしても、一樹くんに背を向ける形になると思っていたのに……っ。



至近距離には、一樹くんの整った顔があって。



それにまた、ドキドキしてしまう。