無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



一樹くんのぬくもりが離れてしまったことを、寂しく思う。



だからこそ、一樹くんの言う通り、ソファにちょこんと腰かけて待っていた。



数分もすると、一樹くんは私服に着替えて戻ってきて。



そのまま、私の隣に腰かけた。




「……玲奈」


「どっ、どうしたの、一樹くん」




一樹くんの私を呼ぶ声に、変に緊張しながら返事をする。



一樹くんって、やっぱり私服もかっこいい。



シンプルな服装のはずなのに、一樹くんが着るときちんと映えている。




「おいで?」


「……へっ!?」




一樹くんが、自分の両足を軽く叩きながらそう言う。



……そ、それって、一樹くんの足の上に、私が座るってことだよね……?



その意味を理解すると同時に、顔がかああっと熱くなる。




「むっ、無理……!」


「ダーメ。

さっき可愛いこと言っちゃったんだから、ちゃんと来て?」