無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「いつのまに名前で呼ぶような仲になったの……⁉」


「あ、え、えっと……」


「ちょっとっ⁉

詳しく教えなさい、玲奈!」




く、詳しくって……!



どこから話せばいいんだろう……っ⁉



た、たしか、琥珀くんとスイーツを食べに行って、家に帰ってきたら……。



きゅ、急に壁ドンされて……っ。



そこまで思い出して、顔がかああっと熱くなる感覚がした。



そんな私を見て、琴葉ちゃんは面白そうに笑みを浮かべて。




「へー?

そんなに照れちゃうことがあったんだ?」


「ち、ちが……っ‼」


「まあそう言わずにさ、教えてよ、玲奈」


「うぅ……、えっと、その……」




ど、どうやって説明すればいいの……っ⁉



話すと長くなっちゃうし、それに同居のことは話しちゃいけないって言われてるし……。



て、適当に作り話でもする……?



どうしよう、と慌てふためいていたところ、突然「玲奈さんっ!」と私を呼ぶ声がした。