「……バカ。
俺の理性が仕事している間に起きろよ」
そっと玲奈に声をかけて、俺は玲奈の腰に回していた腕を話した。
……全部、認めるしかないのだろうか。
初めての存在である玲奈の存在が、どんどん特別なものへと変わっていく。
玲奈を俺のものにしてしまいたい。
俺の肩に頭を預けて、すやすやと眠っている玲奈を。
他の誰にも、そんな表情を見せてほしくない。
こんな無防備な表情を見せるのは、俺だけにしてほしい。
そんな、大きすぎる独占欲。
それが芽生える理由は。
「……好きだよ、玲奈」
気がついたら、そんな言葉を口にしていた。
……そっか。
好きなんだな、俺、玲奈のこと……。
だから、こんなにも玲奈のことを可愛いと思う。
独り占めしたいって思う。
他の誰かに玲奈をとられる前に、自分のものにしてしまいたい。

