無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



それに応えるために、俺も慣れない笑みを浮かべてみた。



ちゃんと笑えているかは分からない。



だけど、朝倉は驚いたように目を見開いた後、もう一度破顔したから、多分大丈夫なんだと思う。



それから、どちらともなく目を逸らした。



あー、本当に。



心臓に悪い。



人ってたったの数日間で、誰かを意識することってあるんだな。



そんなことを、俺らしくなく考えた。



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……とまあ、こんな感じである。



ソファの目の前で流れているテレビの音を聞き流しながら、つい三日前の出来事を思い返していた。



だいたい、俺自身だって驚いている。



俺にも人を可愛いって思う感情があったということ。



そして、こんなに短期間で誰かに影響をされるのだということ。



あの三日前に、玲奈がたくさん見せてくれた照れ顔や笑顔。



……絶対に、ほかのだれにも見せたくない。