無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



俺が朝倉のせいでこんなに悶えているというのに、的外れな心配をしているのは。



おまけに、不思議そうな声も一緒で。



だから、こんなに意識してしまっているのは俺だけだと、情けなくなってしまうのだ。



あぁ、やめよう。



これ以上、俺が俺じゃなくなってしまう前に。



そう思って、朝ご飯に集中しようと、再び箸を手に取った。



だけど、すでに朝ご飯はなくなっていて、食べ終わったのだと気づく。



……くそっ、いつの間に……。



朝倉のご飯は本当にうまいから、いつの間にか食べ終わっていることも多々ある。



今回もそうだったらしい。



あー……、結局気持ちの切り替えできねぇじゃん……。



そのことに残念がる俺と、朝倉と一刻でも早く学校へと行けることを嬉しく思っている俺がいる。



……本当に、俺らしくない。



朝倉のことになると、いつも俺らしくいることができなくなる。