無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



いつも聞いている言葉だけど、今日はなぜだか腑に落ちなかった。



俺に気を使っているのか、朝倉が先に家を出て、その後に俺が家を出ている。



でも、今考えたら少しだけおかしいと思うじゃん。



俺と朝倉は同じ家に住んでいるのに、わざわざ家を出る時間帯をずらす必要はない。



俺だって朝倉のことは嫌いじゃないし、むしろ好意まで感じているというのに。



……恋愛感情とは、また違うやつな。



だから、朝倉と一緒に学校まで行くことに嫌悪感なんてないのだけど。




「ん? どうしたの、染野くん?」




そんな俺の表情を見てか、朝倉が不思議そうなそぶりを見せた。



こてん、と首をかしげている。



かわいい……。



……っ、やっぱり何思ってんの、俺。



朝倉の一挙一動にそんな感情を抱いている時点で、やっぱり俺はどうかしている。



あー、もー……。