無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



でも、そんな朝倉の表情を見たり、言葉を聞いたりするのは飽きないから、それでいいと思っている。



いつでも自然体な朝倉だからこそ、俺らしくないことも考えてしまうのだ。



それなのに、そんな自分を嫌だと思わないのだから不思議だ。



朝倉の前でだと、少しだけ素直でいることができる。



……あー、やっぱり嫌いだとかって決めつけるんじゃなかった……。



今さらしたって遅い後悔だけれど、本当にそう思う。



……朝倉と話しているのは、純粋に楽しいからさ。



それから、俺は椅子に腰かけて、朝ご飯を口にした。



今日はご飯とみそ汁と鮭。



典型的な和食だった。



よく口にしたことがあるようなメニューだが、今までの料理と比べて、今食べいる方がダントツでうまい。



朝倉がする味付けが、その料理の魅力をもっと引き出している。




「あっ、染野くん! 私、そろそろ行くね」


「……は」