無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



あー、本当勝手だな俺……。



つい数日前まで、朝倉に対して嫌いだって連呼していたやつが何思ってるんだよ……。




「……悪い」


「う、ううんっ、気にしないで!

それより、朝ご飯作ったから、食べて行ってほしいな、なんて……」




そう言って、力なく笑った朝倉。



同居を始めて二日目のハンバーグの味はなかなか忘れられないだろうな。



あれはまじでうまかった。



次の日には約束通り、朝倉の唐揚げを食べたのだが、これもうますぎた。



朝倉は、本当に料理が上手だ。



昨日のも、あっという間に平らげられたもんな、俺。



だから、朝倉の料理があるのに食べない、なんて選択肢は俺にはない。




「……ん。言われなくても食べてく」


「……ありがとうっ!」




朝倉は、安心したような笑顔を見せた。



俺のこんな反応ごときで大げさだな、なんて思う。