それから、小さく息をした朝倉は、一つだけ間を空けて口を開いた。
「お弁当、作ったから……。
よかったら、食べてくれないかな、なんて……」
「は……?」
少し恥ずかしそうに話す朝倉。
俺は、朝倉の言葉にきょとんとしてしまった。
朝倉が、俺のために弁当を作った……?
嘘だろ、ここまでしてくれんのか……?
俺たちはただ、偶然が重なり合って、たまたま同居することになっただけだ。
……まあ、俺からしたら、朝倉は唯一苦手じゃない相手だけどな。
もちろん、俺にも喜怒哀楽の〝喜〟の感情はあるわけで、ただ単に嬉しいと思った。
俺にとって、〝特別〟な相手にここまでしてもらえたんだから、そりゃ嬉しい。
「いいの、受け取って」
「うん……っ! 受け取ってほしい!」
満面の笑みで朝倉はうなずいた。
「じゃ、ありがたくもらうわ」
「本当……っ⁉ ありがとうっ」

