無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「ねえ、玲奈ちゃん」


「はい?」


「どうして琥珀が隣にいるの?」




へ、と思わず声をもらす。



ふと琥珀くんの方を見て見ると、颯太先輩をすごい形相でにらんでいた。



……こ、琥珀くんっ⁉



琥珀くんって、こんな表情もするんだ……。



初めて見たよ……っ。




「えっと……。

さ、誘われて、一緒に来たんです……!」


「そうなの?

というより、二人って知り合いだったんだ」


「はい、幼なじみなんです……!」




ただならない颯太先輩と琥珀くんの空気に、どぎまぎしながら話す。



なんか……、すごい険悪な雰囲気だ……。




「ふーん……、幼なじみなんだ、琥珀?」


「はい、そうですよ」




琥珀くんと颯太先輩が、少し棘のある声で話している。



う……、なんかいたたまれない……。



二人の会話を、息を殺しながら聞く。