無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「……玲奈さんが俺のことをどう思っているかは分かりません。

ただの幼なじみだって、思っているかもしれない」




だけど、と琥珀くんは続ける。




「俺にとって玲奈さんが特別なことは変わりません。

玲奈さんが……、玲奈さんだけが、俺の特別です」




……特別。



この間、琥珀くんと琴葉ちゃんの会話を聞いたときには、その単語の意味は分からなかった。



今なら、なんとなく意味が分かる気がするよ、琥珀くん。



ねえ、それは、私が染野くんに対して抱いている〝特別〟と同じ感情?



琥珀くんは、私のことをどう思って―――。



そこまで考えて、はっと我に返った。



……やだ、私、自意識過剰だよ……っ!



琥珀くんが、私なんかにそんな感情を抱くわけないじゃん……っ!



でも、どんな意味であれ、琥珀くんの特別になれたことに、とくんっと胸が躍った。