無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



琥珀くんの突然の爆弾発言に、今度こそ本当に何も言えなくなった。



言葉を口にしようとしても、あ、とか、う、といった声しか出せない。



体温が再び上がっていくのが分かる。




「あははっ、真っ赤になってる玲奈さん、本当にかわいいです」


「な、な……」




真っ赤になってる私が、かわいい……っ?



な、なにそれ……。



からかっているようにしか、聞こえないよ……。



もうやだ……、甘いよ、琥珀くん。




「玲奈さん? はい、あーん」




そう言って、琥珀くんは自分の口を開けた。




「……っ!!」




私の感情なんてお構いなしだ。



震える手で、小さくホットケーキを切って、フォークにさす。



琥珀くんがずっとこの態勢でいるわけには、いかないから……。



が、がんばって、私……っ。



ぷるぷると震えるフォーク。



それを、私はなんとか琥珀くんの口の中に入れた。