無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



かああっ、と顔に熱が集まって、思わずそっぽを向いた。



琥珀くんはくすっと笑って。




「大丈夫ですよ、だれにも言ったりしないので。

もちろん、だれかも聞きません」


「あっ、ありがと……」




ぎこちない言葉で、琥珀くんにお礼を言った。



好きな人がいること、バレちゃうなんて思わなかったよ……。



だれを好きかはさておいて、私に好きな人がいることを知っているのは、琴葉ちゃんだけだったはずなのに……。



どぎまぎしていると、琥珀くんがふうっ、と長く息をついた。




「玲奈さんの好きな人がだれかは俺、分からないですけど」




え……?



琥珀くんの柔らかいのに真剣な表情に、ごくりと息をのむ。



琥珀くんは間をあけてから、再び口を開いた。




「玲奈さんが、俺のこと──」


「おまたせしました。

ご注文されたイチゴパフェと、パンケーキです」