無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



……怒らせちゃったのかなぁ……。



帰ってきたら、また染野くんと話そう……っ!



そんな思いを胸に秘めて、玄関の戸を開けて、お店へと向かう。



よくお店を確認してみたら、実は私も行ってみたいと思っていたところだった。



何回か通ったことある道だったから、すんなりとたどり着けそう。



家から二十分くらい歩くと、お店の看板が見えてきて。



あ、あそこかな……?



わくわくしながら、お店の中に入る。



琥珀くんは、もう来てるのかな……?




「あっ、玲奈さん!」




お店の中で琥珀くんを探すため、あたりを見回していると、そばから聞きなれた声が私の名前を呼んだ。