無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



俺の言葉が理解できないとでも言うように、朝倉は不思議そうな表情を浮かべた。




「今朝倉と話してみて思ったけど……、俺そこまで朝倉のこと嫌いじゃないかも」


「……っ、え……」




大きな目をを極限まで見開いて、揺れる瞳で俺を見つめている朝倉。



その瞳の奥で、いったい今、朝倉は何を考えているのだろう。



俺の言葉に怒りの表情を見せるかもしれないな……。



急に手のひらを返した俺を、怒るのは当然だと思う。



だけど朝倉が俺に見せたのは、そんな表情ではなかった。



だんだんと眉が下がって、瞳が大きく揺れ始めて。



ふっと息をこぼし、口角をあげて小さく笑う。