やめろって言った方が面倒くさくなるから、言わないけどな……。
「染野くん、どうかしましたか……?」
俺がこうなるたびに、朝倉は何かあったのかと聞いてくる。
心配性なのかもしれないな、朝倉は……。
「……別に」
俺が感じた変な感覚を悟られたくなくて、そっけなく返事をした。
朝倉はやっぱり腑に落ちないような表情をしていたけれど、別にいい。
これ以上勘ぐられても、俺だってうまく答えられそうにないし……。
「なあ、朝倉」
「はい?」
お茶碗にご飯をよそいながら、昨日から思っていた素朴の疑問を朝倉にぶつけてみる。
「朝倉さ、なんで俺に対して敬語なの?」
「へ……?」

