無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



さも嬉しそうに、朝倉は俺に笑顔を向けた。



……っ、やめろよ、それ……。



なんかよく分からないんだけど、心臓に悪いんだよ……っ。



昨日と今日で、朝倉の笑顔を見るのは三回目だ。



それを見るたびに、なぜだか息が詰まるような、心臓がきゅっとしまるような思いになる。



……なんでだ……っ。



まあ、でもこういうところなんだろうな、と納得してしまう俺もいる。



春桜のお姫様と、朝倉が呼ばれているのは。



うわさなどに興味がない俺でも、耳にしたことがある言葉だ。



俺の周りで騒いでいるクラスメイト達が、よくそんなことを言っているから。



男はまだいいけど、女が苦手な俺にとって、周りで男女問わず騒がれるのは、実は結構しんどかったりする。