無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



「へへっ、そうでしょ?」



たまには、こんな風に自分を肯定してもいいかもと、琴葉ちゃんに言ってみる。


すると、琴葉ちゃんは、



「うん、そうだね」



と、いつもより比較的穏やかな笑みでそう言ってくれた。



へへっ、嬉しい。


琴葉ちゃんの笑った顔は、世界一可愛いって、本気でそう思う。



「それで、玲奈。さっきの話の続きだけど」

「うん」

「この学校にはね、各学年に一人ずつ、王子様がいるって言われてるの」



王子様……。


私にとっての王子さまは染野くんかな……。


って、ええっ⁉


わ、私、今何考えたっ?