無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



理由も全部、朝倉のためじゃなくて俺のためとか、やっぱり俺って情けねぇな……。



そんなことを思ったけれど、今は別にいい。



いつか朝倉のためになったりするのかな。



……いや、ないか。



俺はいつまでも自己中心的な人間だからな……。



思わず、自嘲的な笑みをこぼした。



とりあえず、ちゃんと朝倉と向き合ってみることにする。



赤面した朝倉をみて、心臓が軽く跳ねたことと、その姿を少しでもかわいいと思ってしまった自分は無視して。







「染野くん!

ご飯できました……っ!」




エプロン姿の朝倉が、嬉しそうに俺に報告してきた。



小さくガッツポーズをしている。