思わず、大きく目を見開く。
「……はっ⁉」
俺の両腕は、朝倉の腰に回っていて。
つまり、俺が朝倉を抱きしめている状態になっている。
しかも、結構強い力で。
その両腕を、俺は反射的に離した。
そのすきに、朝倉は俺のベッドから飛び降りる。
……やってしまった。
腕の中で動いていたのは、朝倉だったんだ。
きっとどうにかベッドからおりるため、身をよじらせていたのだろう。
……っ、柔らかいだとか、いいにおいだとか、朝倉に対して思ってたのかよ……っ。
さすがに変態だわ、俺……。
やば……、今思ったこととか全部なかったことにしたい……。
ただ自分に嫌気がさした。

