無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



きょとん、としている私を前に琴葉ちゃんは「あっ」と言葉をもらす。



「ごめん、もうこんな時間ね。
お弁当、食べながら話そう」



琴葉ちゃんにそう言われて、時計を見る。


……わわっ。


もう、お昼休みが終わる20分まえだ……っ!


お昼休みは全部で1時間あるんだけど。


今日は色々あったから……、あっという間に時間が過ぎていたのかもしれない。



「うんっ!分かった!」



琴葉ちゃんの提案にこくこくっとうなずく。


そして、琴葉ちゃんを長く待たせないように、自分の席から急いでお弁当を持ってきた。



「はやいね、玲奈」



苦笑混じりに琴葉ちゃんが言う。