「もしかして、染野くんがさげてくれたんですか?」
「まあ。
でも、さげただけだしたいしたことない」
「あ、ありがとうございます……っ!
迷惑ばかりかけてしまって、すみません……」
頭が真っ白で、そんなところまで配慮が行き届いていなかった……。
改めて染野くんの優しさに触れて、やっぱり私を情けなく思う。
「だから、あやまらなくていいって」
「ありがとう、ございます……」
あやまらなくていい、なんて言ってくれるだなんて、優しいな。
私が恋した当初の染野くんも、こんなふうに優しかった。
面影は残ってる、のかな……。
ふと、染野くんの手元に目を落とす。

