無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



それから、ふいっと目線をそらされてしまった。


あ、あれ……?

私、変なことしちゃったかな……っ。


というより、この染野くんの反応、食堂での琥珀くんの反応に似てるかも……。


私も全く同じことを考えたような気がするな。


染野くんにも、気が障るようなことをしてしまったのだろうか。



「染野、くん……?」



彼の名前をおそるおそる呼んでみると、染野くんはどこかはっとしような表情をして。



「……なんでもない」



と、小さくつぶやいた。


彼らしからぬ反応に、少しだけ戸惑ってしまった。


……今日は何回染野くんに戸惑うことになるのだろう。