無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



べ、別に嫌なわけじゃないけど……!!



「えーと、玲奈。
もしかしてだけどさ」



そこで、琴葉ちゃんは少しいぶかしげな顔をして。



「今日初めて、羽柴先輩のこと知った……?」

「えっ、う、うん」


もしかして、結構まずいやつだった……!?


琴葉ちゃんは、驚いたようにおでこに手を当てて、盛大に息を吐いた。



「まさか、そんな子がこの学校にいるとは……」

「え……?」

「あのねぇ、玲奈。
この学校の各学年に、王子様がいるのは知ってる?」

「王子、様……?」



って、おとぎ話に出てくるような?


とは、言わなかった。


多分……いや、絶対間違ってると思うから。