無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



そして、今朝のはやっぱり、アクシデントだったんだ……。


わざとやったなんて、思っていなかったけれど。


それでも少しだけ残念に思ってしまった私は、どこまで心が狭いんだろう。



「い、いえ、そんな……!
気にしないでくださいっ。
あやまらくて、大丈夫です……!」



少しだけ緊張しながらも、一生懸命言葉を紡いだ。


つ、伝わった……かな。



「そんな焦るなよ。
あやまろうと思って呼び止めたんだけど、朝倉がすぐに逃げちゃっただけだから」

「え……」



よ、呼び止めた?
染野くんが、私を?


え、待って……、いったい、いつ……。