無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる



自分がみじめすぎて、嫌になってくる。



「……起きたんだ」

「へ……?」



なんて言われるかと少しだけ怯えていた私のもとに降りかかった言葉は、そんな純粋なものだった。

その瞳からは、怒りの感情は感じられない。


そのことに抱いた戸惑いの感情を、うまく隠すことができなかった。


え、あ、あれ……?

おかしいな……。


もっとしっかり、怒ってもいいところなのに。



「えっと、あの……」

「ん?」

「お、怒らないんですか……?
こんな失態さらしてしまったのに……」



私の言葉を、どこか不思議そうに聞いている染野くん。